GriっとEnglish

「grit」とは英語で「やり抜く力」の意味。
英語で最も大切なのはGritだと信じています。
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It is better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied;
better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied.
-John Stuart Mill (1806-1873) -

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タグ:英会話

今日は、12/22(日)に実施する音読体験会のための会場視察に行ってきました。

会場は、コミスタ神戸というところです。
以前学校だったところを改修して、教室を会議室にして市民に貸し出しています。
三宮駅から少し遠いのですが、いい会場だと思います。
新神戸駅から行った方が近いかもと思いましたがどっちもどっちな感じです。

私は以前何回か行ったことがあります。

今回使用する会議室は写真でしか見たことがなかったので、実際に目で見て状況をイメージしてみました。

教室の利用人数には制限がありますが、今回の募集定員15人+林先生でも十分な広さだと思いました。
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写真でみると狭く感じるかも知れませんが、実際に教室に入ると結構広いです。

本番は机のレイアウトを変えて体験会をするつもりです。
会場に行っただけでとてもワクワクします。

帰りはその足で本屋へ。
横山カズさんの『英語“瞬発”スピーキング』を購入しました。
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毎日少しずつ音読するならできるだろうと思って購入しました。
横山カズさんの『パワー音読』も何とか毎日続いていますし、頑張れると思って買いました。

当日は事が全てうまくいきますように!

昨日アメリカ人の先生と音読の練習をしました。
今回はその内容です。

昨日ツイッターにも少し載せました。

◆プロファイル
この方は日本に来て1年弱ですが、日本語を自主的に少しずつ勉強しています。
ですから、ひらがな・カタカナは読めます。
日本語についてもたまに私に質問してきます。

下ネタなども聞いてきます(笑)
私はこの辺の回答が一番得意です。

我われは英会話学校で勤務していますから、音読が大切だということはいつも話しています。
そうはいいつつも、彼にはその重要性が本当に落ちて(理解できて)いないような感じでした。

彼の日本語の学習スタイルは日本人の仕方と似ています。
文法と単語の習得が中心のようです。
音読トレーニングみたいのはしたことがないと言っていました。
振りかえると文法に関する質問をよくされますね。

音読の大切があまり落ちていないのなら、一度日本語で音読トレーニングしてみようということになりました。

◆テキスト
用意したのは中学生1年の英語の教科書NEW CROWN(一つ前のバージョン)です。
國弘先生や林先生が中学教科書はすばらしいと、色々な書籍の中で書かれているので、使うならそれがいいと思いました。

NEW CROWN 1 [平成28年度採用]―ENGLISH SERIES New Edition

(この一つ前のバージョンを使っています)

それを私が2つ分日本語に訳しました。
日本語に直したら教科書使った意味ないんじゃない?って突っ込んではいけません。
題材としてよかったってことで(笑)

日本語の音声はなかったので、私が自分の声を録音しました。
これをオーバーラッピングやシャードーイングの際に使うのです。
これは恥ずかしさの極みであります。

◆実際の音読トレーニング
最初はくどいながらも、なぜ音読が必要なのかから改めて話しました。
これがないとただ音読させられて終わってしまいますからね。
とても大事なパートです。

その後、およそ40分音読してもらいました。
まずはタイムトライアル。

1分21秒で読めました。
読み間違え、言い淀みがけっこうありました。
ゆっくりではあっても、頑張って読み通していました。
日本語の勉強をしているのがよく分かりました。

その後は、意味・読み方の確認。
自分で勉強しているだけあって、この辺りはほとんど問題なし。
続いてオーバーラッピング・シャドーイング・速読など、トレーニング方法を変えていきました。
最後の仕上げとして改めてタイムトライアル。

34秒で読むことができました!
およそ2/5にタイムが縮まりました。
これには本人も大喜び!
読み間違えも全くなし。

◆してもらったフィードバック
まず、全体的に楽しかった。
凄くやりがいがあった。
音読は普段したことがなかったので、いかに音読が大切か分かった。
生徒さんにも音読を自信を持って進められそう。
マイナスな点はないが、あるとすれば、言いにくいところを集中的に繰り返せるとよかった。
などです(これは音読に罪はありません。私が未熟だったのです)。

◆私の感想
一つのものを徹底的に音読することの大切さは先述した、國弘先生や林先生が仰っています。
アメリカ人のその先生は、一つのものをやり続けるのは単調過ぎて、生徒さんが退屈してしまうのではないかと心配していたようです。

それはむしろ逆で、複数のものに手を付けて中途半端にやった感を感じるより、一つのことを徹底的にやる方が内容が身に付きますし、取り組む充実感を得られます。
それに伴ってモチベーションも上がります。

話しは逸れますが、一緒に音読トレーニングをした他の生徒さんもそうです。
みなさんトレーニングの後は充実感を得ています。
誰ひとりとして、苦しかったとは言わず、楽しかったと言ってくれます。
タイムも縮んで喜んでくれています。

それを今回その同僚に理解してもらえたのはよかったです。

最後に
彼に日本語の音読をしてもらいながら考えていました。
「これを文法を考えて話してたらメチャクチャ大変やな」って思いました。
もちろんルールを覚えれば、応用が効いて言えることは広がることが増えるかもしれません。

しかし、必要なのはやっぱり多くの表現を正しく大量にインプットすることだと思いました。
それがある程度できたあと、文法を確認(学ぶ)するのがいいのだと思います。
(他のところでもこの件については触れています)

そして、正しく大量にインプットするにはどうしたらいいのかと聞かれたら、

音読・多読

という結論にたどりつきます。

12/12(木曜日更新):
本イベントの募集は終了いたしました。たくさんお問い合わせ頂きありがとうございました。追加募集がある場合は改めて告知致します!


GriっとEnglishはこのたび

林 剛司先生(神戸学院大学講師)をお招きし
1DAY音読体験会

を主催致します。

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林先生から正しい音読や効果的な音読を学び、英語学習に役立てていきましょう。
英語教育の専門家から3,500円で2時間音読のアドバイスを受けられる機会はめったにありません。
人数制限を設けておりますので、お早めにお申し込み下さい!

◆体験会詳細
講 師:林 剛司(神戸学院大学講師)
内 容:音読に関する講義と体験
日 時:12月22日(日)15:00-1700(2時間)
場 所:コミスタ神戸 101会議室
人 数:最大15名
英語力:高校中級レベルi以上(英検準2級相当)の英語力をお持ちの方
参加費:3,500円
懇親会:参加自由・参加者実費(会場については追ってお知らせします)
教 材:『英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】』(國弘正雄著(編集)・千田潤一)
    ※各自テキストを準備頂き参加下さい

英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】―英語の上級回路を作る本



●お申込みはこちらから
①氏名(フリガナ):
②年齢・性別
③電話番号:
④emailアドレス:
⑤英語資格:
⑥懇親会参加:
⑦ご質問等(もしあれば):
(①~⑦をコピペし、内容をご記入頂きお送り下さい)

◆こんな方にお勧め
・音読に興味・疑問をお持ちの方
・英語の勉強方法でお悩みの方
・資格試験・受験などで英語が伸び悩んでいる方
・英語教師など、英語を指導されている方

◆コミスタ神戸へのアクセス


◆林 剛司先生について
1973年、石川県生まれ。早稲田大学卒業。埼玉大学大学院修士課程修了。学習院大学大学院博士課程 単位取得退学。現在は神戸市内の大学で講師をされています。Asahi Weeklyに「放課後ブッククラブ」という連載を書かれています。訳詞家。翻訳家。教育家。通訳の神様國弘正雄氏とも國弘氏が生前交流をお持ちだったそうです。

詳しくは林先生のブログをご覧ください。
林 剛司先生のBlog

林先生はTwitterもされています。

●お申込みはこちらから
①氏名(フリガナ):
②年齢・性別
③電話番号:
④emailアドレス:
⑤英語力:
⑥懇親会参加:
⑦ご質問等(もしあれば):
(①~⑦をコピペし、内容をご記入頂きお送り下さい)

◆私が林先生の本を読んで書いたブログ記事
林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで①:学習者もそうやけど指導者こそ読むべき本やでぃ!

林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで②:英語の悩みお答えします、林先生が!

多くの方のご参加をお待ちしております!


昨日書いた、ウチの息子の音読方法について第2回目です。

使用教材は二つ、旺文社の『英検5級 絵で覚える単熟語』と三省堂『NEW CROWN 1』です。

CD付 英検5級 絵で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)


NEW CROWN 1 [平成28年度採用]―ENGLISH SERIES New Edition


◆単語について
昨日書きましたが、息子は来年中に英検5級合格を目指しています。

その勉強に最も適した単語帳が必要なので、絵も載っていてとっつきやすいものを選びました。
『英検5級 でる順パス単』でもいいかと思いましたが、絵がないのでこちらにはしませんでした。

勉強方法は少し困りました。

毎日私がそばにいて勉強に付き合えればいいのですが、私の帰宅が毎日12時近いのでそれは物理的に不可能です。

嫁さんは国語や算数など他の科目を教えているので、更に嫁さんに負荷をかけるわけにもいかず。
しかも嫁さんは英語が大の苦手。
なので嫁さんにお願するという選択も諦めました。

息子自身にCDを再生させて音読させる方法も考えました。
しかし、旺文社さんには本当に申し訳ありませんが、テキストの作りは大満足なのですが、CDの構成が私個人的な理想とは相容れず。

結局、私の声を録音しました。
息子はそれを聞きながらテキストを見て読むという形を取っています。
具体的には、例えばbookという単語を覚えさせたいならば、

ほん book ほん book

という形で録音し、bookについて2回ずつ単語とその意味が確認できるようにしています。
単語16個で1分くらいの録音の長さです。
これなら小2でも一人で聞いていても集中力がなんとか持続します。

ちなみにこれは日本語→英語という順番が意外に大事です。
日本語が先にこればその言葉に無意識に反応しますが、英語が先にくると聞き流してしまいます。
ですから、覚えやすいのは、英語→日本語の順番より、日本語→英語の順番です。
これは私の経験から得たものですが。

book ほん book 本 ←この順番でも悪くないけど・・・
ほん book ほん book ←この順番が効果的

話は戻りますが、息子はそれを聞きつつ、テキストの文字を目で追いながら声に出して読んでいきます。
16個を毎日3周させています。
16個を3周ですが、一つの単語を2回聞く訳ですから6周分の効果を見込んでいます。

私は実際確認が出来ていませんが、嫁さんの話によると、朝起きて何やらしているようです。

良くないと思いつつ、単語に読み方も書いています。
(自分も生徒さんに、あまりよくないと言っているのに!)
私が近くで見られないので、次善の策と考えました。

さらに表を作り、できたら◎、できなかったら×を付けさせています。
子供はこういうのにメチャクチャこだわるのでそこを狙っています。
今のところ◎しか付いていないです(笑)

1週間自分で勉強させ、日曜にチェックテストをしています。
この間初めてしましたが、意味も読みも全部正解でした。

ただ、問題なのは日本語を順番で覚えてしまっている点です。
一回目テストをしようと思ったら、上から日本語を順番に猛烈な勢いで言っていたので、それが判明しました。
なので、テストはランダムにしました。

単語については、まぁこのやり方でいいかな、と実感したので当分はこれでいくつもりです。
ただ、単語は触れないと忘れてしまうので、たまには振りかえって思い出させることもしていくつもりです。

あと、単語を覚えたと言っても、所詮はこの単語帳の中でだけの話。
リーディングの時に意味が思い出せなければ、スポーツでいう「練習のための練習」に過ぎません。
それも考えて教科書の音読をさせています。
単語帳で勉強したものと教科書の内容をリンクさせていくつもりです。
そうすることで初めて単語を息子のモノにすることができると考えています。

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教科書の取り組みについても書くつもりでしたが、やはり今回も少し長くなったのでまた次回書きたいと思います!

よろしければこちらもお読み下さい!
ウチの子供の音読①:國弘先生・林先生・Nさんに刺激を受けて!

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで①:只管音読は普遍的な英語学習法!

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで③:音読を重ねて文の型を身に付けよ!


Nさんの英検1級合格体験記:徹底的音読で英検合格!ー國弘正雄先生から薫陶を受けた英語人生ー


林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで①:学習者もそうやけど指導者こそ読むべき本やでぃ!

林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで②:英語の悩みお答えします、林先生が!


ウチの小2の子供の英語学習について最近ブログを書いています。
今回で3回目です。

1回目はウチの子供に英語・音読をさせたいと思ったきっかけなどを書いています。

2回目は英単語の学習方法について書きました。
英検5級の単語帳を使い1週間で1unit進めています。

CD付 英検5級 絵で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

 
3回目の今回は、教科書の音読について書いています。

◆教科書について
三省堂の『New Crown1』の教科書を使っています。
(実際に使っているのは下の一つ前の版です!)

NEW CROWN 1 [平成28年度採用]―ENGLISH SERIES New Edition


前回・前々回にも書きましたが、中学校の教科書を使うことにした理由は、

①内容がしっかりしている
②著名人や研究者が中学校教科書の音読を勧めている
③世の中にマテリアルが出回り過ぎて他に決められない

からです。

私自身も昔塾講をしていたので中学校の教科書の構成のよさは理解しています。
また、ステップバイステップなところも素晴らしいと思っています。

前回書いた通り、私は平日は全く子供の顔を見れないので、子供が自分で出来る方法を用意し、それを取り組ませています。

取り組む量は1週間で1Lessonの1unit分のみです。
CDは無いので、私の声を録音したものをリスニングさせています。
YouTubeに音源が落ちているのですが、使ってるうちに他の動画を見てしまうでしょうからYouTubeは却下しました。

やり方は単純です。

①私が英語で読む→②教科書の文字を指で追いながらそれを子供が読む

もちろん1文1文を繰り返します(教科書全体を私が読んでから、子供がそれをリピートするのではなく)。
今のところ1本45秒なので、小2の子供でも問題なくできています。
これを1日2回繰り返すだけですが、毎日やれば効果を見込めると思っています。

これは息子は若干嫌がっています。
ですから、これも単語と同じで進度表みたいなものを作って、読めたら○を付けさせる方法を取らせています。

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ウチの子供の1日の英語学習は

単語16×3回
教科書音読×2回

という量です。
本人は少し多いと思っているようです。

実際にはこれだけやって5分くらいです。

「1日は1440分でその中のたった5分だよ。1440円の買物に行って5円出すの同じだよ」
と謎の理論を示したら
「そうやな!」
ってかなり納得していました(笑)

また、子供が負けず嫌いなのを上手く利用し、
「1日5分勉強するだけで、クラスのみんなより英語できるようになったら凄くない?」
って言ったら
「そうやな!」
って言っていました。

怖いくらい単純で助かってます。

あと、音読させる際に気を付けているのは、場面設定です。

誰と誰がどこで何について話していて、このセリフは誰が発しているのかなどはしっかりしています。
息子はこういう話を聞くのがとても苦手で、説明していてもあまり頭に入っていない感じです。
ただ、そういう習慣を付けさせないと、単に文字を読むだけでは本物の英語にしていけません。

また録音はできるだけ、気持ちを込めてしています。
そのお陰で印象に残りやすくなりますからね。

これを毎週日曜日、

①しっかり読めるか
②文全体で意味が取れているか(単語一つ一つ意味を確認すると面倒臭くて本人のやる気を削ぎそうなので今はしない)

の二点をテストしていく予定です。

教科書に読み方・意味を書いていて、あまりいいとは思いません。
しかし、平日に私が全く英語の勉強を見てあげられないので、次善の策としてこうしています。

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書き込みがかなりけしからん感じです。

◆最後に
大人がしっかり一人の子供について英語をみてあげれば、集団でやるより飛躍的に英語力が伸び・定着していきます。
最近マンツーマンで小学生を教える機会が多くあり(私が人気講師ゆえ?)、とにかく音読させています。
文法説明はしないといけないのですが、ひたすら音読・パターンプラクティスを繰り返し、最後の10分で文法解説を行うとスイスイ理解でき、問題も瞬間的に解いてしまいます。

私は言語学習は帰納的であるべきだと思っています。
音読を何度も何度もしながらたくさんの情報を仕入れることで、何かよくわからないけど英文には慣れがでてくる。
そのタイミングで初めて物事の仕組み(=文法)を説明してあげる流れが、学習効率を上げると思います。

高校英語の問題なところは、情報もあまりないところに膨大な仕組み(=文法)の説明、しかも細かいことをたくさん覚えないといけないところだと思います。

多読や音読でまずたくさん英語に触れて、次に文法の説明があるべきだと思います。
幸いに私の英語人生はこの流れです。

最後が長くなってしまいましたが、子供に英語学習をさせたいとお考えの方の一助になれば幸いです!

ウチの子供の音読①:國弘先生・林先生・Nさんに刺激を受けて!
ウチの子供の音読②:単語は父の録音を聴きながら!

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで①:只管音読は普遍的な英語学習法!

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで③:音読を重ねて文の型を身に付けよ!

Nさんの英検1級合格体験記:徹底的音読で英検合格!ー國弘正雄先生から薫陶を受けた英語人生ー

林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで①:学習者もそうやけど指導者こそ読むべき本やでぃ!

林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで②:英語の悩みお答えします、林先生が!

うちに小2の息子がいます。

3歳まではほとんど言葉を発さず、4歳になってからようやく話すようになるまでは、将来どうなることかと親としては肝を冷やしていました。
生活環境が変わったら話すようになり一安心でした。

今はアホみたいに話します、アホみたいに。
話し相手がいなくても起きてから寝るまで独り言行っています。
う~ん・・・

息子を見ていると、日本語でもシャドーイングみたいなことは苦手のようです。
つまり聞いたものをそのまま口に出すようなことがうまくできないです。
言葉の話し始めが遅かったのと多少は関連性があるような気がします。
私が学校で教えている子たちで、息子とは逆にこういうのが上手な子たちは時々います。

だからといって、息子の言語能力が他の子より劣っているとは全く思っていません。
言語習得は才能よりも、コツコツ続けられる性格こそ大切だと思っているからです。
それに息子は何でもやりたがり・超が付く負けず嫌いなので、そこをうまく刺激しながらモチベーションを維持させています。

こんな感じで、息子には英語がイヤにならないよう工夫しながら勉強を継続させています。
生徒を見ていて英語が嫌で嫌で仕方がない子はやはり英語もほとんど身についていませんからね。

とにかく、息子は言葉の話し始めが遅かったので、英語を学ばせたいとは思ってはいましたが、それより日本語を先にしっかりさせないと英語も何もないと思い、小学1年ではまずは日本語の読み聞かせ・音読を優先的にさせてきました。

息子も2年生になり、まぁ日本語は大丈夫だろうとなりました。
ですから、私としても、そろそろ息子に英語も少しずつさせようと本格的に思い始めました。
今後は英単語や英文の音読をさせることを考えています。

実は、毎週末YouTubeで英語の単語や歌だけは聞かせてきました。
この1年間くらいです。
本当にお遊びのレベルですが、それで十分だと思っていました。
それでも意外に単語のストックができてきたので、もう少しレベルアップさせたいと思っていたタイミングが合ったのも音読させることを決めた理由です。

息子が望めば来年3年生になったら、英検5級を受験させます。
彼はやらないとは言わないとは思います(笑)
なんせやる気の塊ですからね。

そのためには単語帳が必要なのは当然ですが、なぜ音読をさせようと考えたかは、「通訳の神様」國弘正雄氏・神戸学院大学で教鞭を取られている林剛司先生・以前対談させて頂いたN氏が一様に音読の重要性を説いてみえるのに刺激を受けたからです。

今回息子の音読法・単語の学習法について書くつもりでしたが、意外に前置きが長くなってしまいましたので、改めて次回書きたいと思います。

先ほど紹介した國弘氏・林氏・N氏についてはブログにも記事を書いていますので、そちらをお読み頂けたら幸いです。

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで①:只管音読は普遍的な英語学習法!

『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで③:音読を重ねて文の型を身に付けよ!


Nさんの英検1級合格体験記:徹底的音読で英検合格!ー國弘正雄先生から薫陶を受けた英語人生ー


林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで①:学習者もそうやけど指導者こそ読むべき本やでぃ!

林剛司氏著『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んで②:英語の悩みお答えします、林先生が!



多読に関する関心が最近ますます自分の中で増してきました。
そこで、久しぶりに『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』を読み返しました。

その中から、生徒が読む語数について、ここで挙げられているデータを今回はご紹介します。

なお、文字数に関しては、I go to school.で4語。You go to school.で4語。go to schoolは被っていますが、トータル8語とカウントします。

本書の中から具体的な数字として、

・中学3年間で約5,000語
・高校3年間で約25,000語
・受験用問題集1冊で約10,000万語×5冊=約50,000語

という数字が挙げられています。
以上を合計して、中高6年間で読むのは約80,000語~100,000語と計算されています。
これは、英語のペーパーブック1冊分程度だそうですね。

ペーパーブックと言っても薄いのもあれば分厚いのもあるので、一体どれくらいか調べてみました。

ネットで調べたところ、Harry Potter and the Chanber of Secrets(ハリポッターと秘密の部屋)が85,141語(85,116語?とも)と書いてありました。

ちょうど家にその本があったのでどれくらいかイメージ出来るように写真をアップしておきます。
(一応比較としてi Phoneも)
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パッと見、中高6年間で頑張ってもこんだけしか読まんのか、って思いますよね。
例えば、この量の日本語の本しか外国人が読まなかったら、それで日本語はなかなか身に着かんのじゃないかなって心配になります。

従って、『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』の著者である繁村氏らは100万語多読を提唱されています。
その具体的な理由・効果などは本書をお読み頂きたいと思いますが、100万語は上述したハリーポッターの本が約12冊分です。
100万語読めば英語力向上は1冊分より当然期待できます。
英語学習者にとって大量のインプットはとても大切ですからね。

最後に、ハリーポッター1冊分の英文しか6年間で読まないことについて私なりの考えを書いて終わりたいと思います。

中高生が英語を読む量は確かに少ないのかなとは思いますが、それでも英語力を高めていく生徒がいることを考えると、日本語の英語教育は決してダメではないと言えるのではないでしょうか?

受験生にもなれば難解な英文が読める生徒がでてきます。
これは例外的に英語が得意な生徒を誇張して取り上げている訳ではありません。

限られた学生生活の中で最大限に生徒が英語力を伸ばすにはどのようにすべきか考え改善していくべきですが、学生の英語力が低いから現在の英語教育はダメという安易な結論にいたるべきではないと思っています。

前々回のブログで林氏の著書『英語は「多読」中心でうまくいく!』を読んでその感想を書きました。

著書の中で、多くの英語学習者が持つ疑問点について、林氏が色々考えを書いてみえます。
多くの研究者や英語学習偉人の言葉を紹介してくれたり、もちろん、林氏の経験などもあり、読んでいて面白いです!

今回はその中の一部を紹介しながら、私の意見・経験を述べていきたいと思います。


暗記について

英語学習において暗記は必要かということについて。
これは結論的には暗記は必要ということです。
ただ、英文を暗記しましょうという勉強のスタンスではなく、結果的に暗記してしまうくらい音読をしましょう、ということを言っています。

私もそう思います。
暗記を目的にしてしまうと確かに英語は辛いものだけになってしまいます。
しかし、英語力を付けるための音読を行い、英文暗記がその副産物と考えると気持ちが楽になるのではないでしょうか?

私がTOEICを指導している生徒さんにも、自分一人で勉強ができなくて本当に困っている人がいます。
(笑ってしまうかも知れませんが、こういう人はメチャクチャ多くいます)
その方に、PART1の音読をどんどんするように勧めました。
その人はTOEICなのに音読するのかと引いていました。
TOEICは問題を解いてナンボって考えていらっしゃるんですよね、過去の自分もそうでしたけど。

その方は、音読はすればするほど内容が覚えられて、結果的にやってよかったと言っていました。
じゃ、仕上げとして細部まで暗記してしまいましょう、PART1の写真を見るだけで全てスクリプト通り言えるようにしましょうと勧めたら結構素直にしてくれました。
最終的に少しのミスはあったものの、ほぼ覚え切ってくれました。

この方などまさに、音読が結果的に暗記につながった好例だと思います。

読むことと話すことの関連性について

次に、読むことと話すこと、について。
この二つは大きな関連性があり、英語を話せるようになりたいのであれば、英文をたくさん読むべきであると主張されています。
また、多読によってインプットを増やすべきとも述べられています。

私も、英会話をする上で音読だけでなく多読も必要な要素だと考えています。
現在英会話学校で教えていて、生徒さんのインプット量の少なさを本当に問題視しています。

インプット量が少ないのにアウトプットができるはずもありません。
(もちろん、英語上達には音読など他にも色々な要素がありますが)
これは、多くの生徒さんを教えた経験からたどり着いた私なりの結論です。

どこで見たか忘れましたが、インプットとアウトプットは8:2か9:1くらいであるべきだそうです。
英会話の授業を1コマ1時間と考えると、単純に考えて生徒はその授業のために4時間~9時間はインプットが必要になります。
授業のためのテキストなどや予習例文を数回読むだけではとてもその量を補うことはできません。

また、生徒さんは単語が身に着かないことをよく嘆いています。
それも、読む量が足りていないのが問題だと思っています。
単語帳や授業テキストで出てきた単語も、使わなければ定着しません。
かといって、授業中の会話で使える単語などは限りがあります。
その状況下で語彙力を鍛えようと思うのであれば、やはり多読が一番だと思います。

子供はまだまだ人生始まったばかりですし、英語の本が読めるようになって先の人生を豊かにしてもらいたいと特に思います。
また、洋書・和書に限らず、本を読む人生は読まない人生より数倍も色々な意味で豊かです。
ですから、子供たちにこそ多読の習慣を身に付けてもらいたいと思います。

もちろん大人もだよー!

まとめ

今回は英語学習者が持ちがちな疑問に対する、林氏の意見を元に私も感想を書かせてもらいました。
これでも、ほんの一部に過ぎません。
著書を読んで、改めて英語学習は音読と多読が必要だと私も思いました。
私もなぜ英語力が付いたかというと、塾講をしていて、そこで寝ても覚めて英語を読んでいたからだと思っています。
難関大学の長文などは、日本語を読んでいても意味がわからない部分があります。
そのような英文の解説を生徒にしないといけない訳ですから、寝る時間も削って勉強していました。
つまり、知らず知らずのうちに多読をしていたということですね。
その結果初めて受けたTOEICは845点でした。
いいのか悪いのかはアレとして、多読をしていなかったら、この点数には到底及んでいなかったと思います。

でも、TOEICのスコアがそうでも、話すのはあまり得意ではなかったです。
というのも、私は音読をしたことがそれまでほとんどなかったからです。
今からでも遅くはありませんが、若いころもっと音読しておけばなぁって今でもよく思います。



國弘正雄氏による、『國弘正雄の英語の学びかた』の感想も今回が第3段になりました。
2週間前に図書館で借りてきてこれで3回くらい読みましたが、何回読んでもわくわくします。

今回は音読と文法の関係性について書いていきたいと思います。


英語の「型」について


國弘氏は、

「「音読」を重ねれば、文法も身につく」

と結論づけています。

國弘氏は同時通訳の神様として知られ、音読の重要性を常に強調されている方ですが、文法の大切さももちろん主張されているのですね。

國弘氏は本書の中で、英語を使ったり理解するための「型」という言葉を何度も使っています。
主語・動詞・目的語・修飾語を意識しながら、まずはその「型」をしっかり形成すべきだと言っています。
英語の基本的な「型」を身につけていくことが必要で、そこから少しずつ複雑な「型」を増やしていくべきと結論づけています。

「型」という大枠があってそこに細かな文法が収まるといった感覚でしょうか。
少なくとも私はそう受け止めました。
例としては五文型が分かりやすいですが、國弘氏の主張は必ずしも五文型のことだけではありません。

國弘氏は、自分が使えない「型」を知識として持っていてもダメだと述べていますが、その意味ではやはり高校英語の文法の授業はまだまだ偏っていると私は思ってしまいます。

高校生から話を聞くと、授業内容が昔よりだいぶ改善されたようではありますが、文法の授業は文法問題を解くための色合いがまだまだ強いです(いつも言いますが、これは先生や学校を責めている訳では無いっすよ!)。

ちなみに、使えない文法と聞いて、個人的にいつも思い出すのがくじら構文です。
A wahle is no more a fish than a hourse is.
みたいなのが8パターンあるアレです。

もちろん大切な文法ですから正しく理解すべきですし、くじら構文が無意味と思ったことは一度もありません。
だって、本や論文を読む時にくじら構文が使ってある場合、それを知らないと意味がわからないですからね。
むしろあのごちゃごちゃしたのを体系的にまとめた先人たちはすごいと思います。
こんな風にまとめるのもいかにも日本人らしいなって思ったりもします。

しかし、生徒がくじら構文で苦労する様子や何度問題を解いてもなかなか身に付かない様子を見ていると、やっぱりまだまだ高校の英語教育って抜本的に改善が必要だって思います。

話が脱線しましたが、國弘氏は、音読をすることでこの「型」を増やすべきだと言っています。

國弘氏の本を読んで、文法と「型」というものは似てはいるけれども、しかしそれは別物と認識すべきということが学べました。
細かな文法よりもまずは型を意識すべきということですね。

私の指導上の経験①

國弘氏の「型」ということに関して、私にも指導上の経験があります。

一つ目は英検対策の整序問題です。

英検4級と5級は整序問題があります。
この級の受験者の多くが小学生です。
小学生は文法を勉強していないか、していてもその時習ったものや繰り返ししたものは覚えていますが、一度しか習っていないものは忘れていきます。
これは大人もそうですけどね。

こういう子たちでも、英検の整序問題はよくできたりします。
彼らは文法的な説明はできませんが、正しく文を作って正解できています。
これも國弘氏のいう「形」ができているからですね。

面白いことに、間違えた問題も何度か音読した後に暗唱までさせれば、次の週に確認した時には少なくとも同じ問題を解くことができるようにはなります。
これも音読で「形」が身に着いたということですね。

このような例からも英語は「型」が先で文法が次であるべき、ということが分かります。

私の指導上の経験②

最近小学校の低学年の生徒に、be動詞の使い分けを教えています。
be動詞の現在形はis、am、areの3つで、I や you などの主語によって変わるという説明をしてしまえばそれだけです。
もちろん、しようと思えばいくらでも他の説明もできます。

生徒によくあるパターンとして、be動詞の現在形はいくつあるかと聞くと「3つ」と正しく答えられます。
また、be動詞の疑問文はどこに置くのかと尋ねると「主語の前」と答えられます。
更に、この否定文はどうなるのかと聞くと「be動詞の後にnotを置く」と答えることもできます。
しかし、整序問題をさせるとできない生徒がいます。
結局これは、先生が求める答えを生徒が覚えてるだけで、「型」は身についていない訳ですね。
こうなると文法が分かっているのか、という問いに対する答えが難しくなります。
生徒は一応文法的な質問には答えられている訳ですからね。

話が少しそれましたが、そんな経験から現在be動詞を教えている生徒には、理論的な文法を教えるよう理もパターンプラクティスをさせながら音読をさせ、「型」を飲み込ませることに力点を置いています。

ちなみに、その生徒は、be動詞は今ならほぼ間違えなく使いこなすことができます。
be動詞の説明はできないでしょうが(笑)。
それはもう少し先でいいかなと思っています。

ところで、彼はその「使えるようになった英語」を母親に披露していました。
本人も誇らしげでしたし、お母さんも一応喜んでくれていました。
このお母さんの残念な点として、子供ができてるのにあまり感情を表さないことです。
性格がもともとそうなのか、たったのbe動詞と思っているのかも知れません。

子供はお母さんが自分のことで喜んでくれるのが大好き!
それなのに、お母さんが淡々としているようでは子供がかわいそうです。

この生徒の素晴らしい点として、同じような内容でも繰り返し粘り強く取り組める性格であることです。
口頭英作文で、ミスをしないようにすることにゲーム性を感じ、数分前の自分と勝負している感じです。
この性格でなければ、短期間で今回のような結果は出せていなかったと思います。
基本的なこと、同じことを嫌がる生徒はもちろんいます。
そこでモチベーションが下がると、明らかに理解に差がでてきますからね。

ところで、be動詞くらいと笑わないで下さいね。
英語教育に携わっている方なら痛いほどわかると思いますが、高学年であっても何となく英語をしているだけでは、例え文法の授業を受けていても、be動詞を主語に応じて正しく使うことができない子はかなり多いです。

私の指導上の経験③

最後の例として、文法の授業を受けている生徒で、単語の意味がほとんど分からない・品詞の認識が何となくでさえもついていないという生徒がいます。

「品詞の認識」ですが、動詞・前置詞という用語を知っているとか、showには名詞と動詞の用法があるということではもちろんありません。
少なくとも「you(代名詞)とis(be動詞)が別物」という感覚を持っているというレベルの話です。

そうでないと、例えば整序問題(整序問題の例ばっかりやな!)で「あなたは生徒です」とう文を作る場合に、「a is student you are.(isはダミーだよー!)」みたいな文を作ってしまいます、割とマジで。

これは生徒の頭がいいとか悪いとかそんな問題では全くないですし、英語が得意・不得意とかでもありません。
単に「型」まだできていないだけの話です。
このような子たちが、英語嫌いにならないように・自身をなくさないように接していますが、このようなことが何回も続いていい気分はしないでしょう。
こちらも授業の工夫・さりげない精神的サポートが必要です。

まとめ

今回國弘氏の本を改めて読み返し、私自身文法と型の違いをしっかり認識しながら指導にあたるべきだと反省しました。

今子供の英語学習熱は高いですが、慌てて英語の文法や会話に走るのには極めて反対です。
しかし、親も親も英語をしないと将来ヤバいと思っていますし、確かに英語はできた方が実際に有利になると思います。

大人も子供も英語を勉強していくのであれば、細かな文法も大事ですが、それ理解・使用できるようになるだけの土台となる「型」を音読によって身に付けるべきですね。
もちろん多読もしましょう!

先週林剛司氏による『英語は「多読」中心でうまくいく!』を図書館で借りてきて今週読みました。
まだ読み終わっていないのですが、すごくいい本だと思うので、このブログで紹介したいと思います。

英語は「多読」中心でうまくいく!



林剛司氏について

1973年、石川県生まれ。早稲田大学卒業。埼玉大学大学院修士課程修了。学習院大学大学院博士課程 単位取得退学。現在は神戸市内の大学で講師をされています。Asahi Weeklyに「放課後ブッククラブ」という連載を書かれています。訳詞家。翻訳家。教育家。通訳の神様國弘正雄氏とも國弘氏が生前交流をお持ちだったそうです。

詳しくは林氏のブログをご覧ください。
林 剛司のBlog

林氏はTwitterもされています。

全体的な感想(主に文法にいついて)

この本についての率直な感想ですが、英語学習者なら絶対読むべき本です!
学習者だけではなく、英語指導者も読むべき本だと断言します!

多読についての本ですが、英語学習についても様々なことが述べられているので勉強になります。

特に私がいいと感じたのは、著名な英語教育者による、日本の英語教育についてのコメントがたくさん紹介されているところです。
それらは生きる我われにとっても十分納得させられたり、考えさせられたりする主張ばかりです。

例えば、文法が嫌いな学習者なら文法の必要性がよく理解できるので、文法に対する考えが変わるかも知れません。
学生時代の学習経験から、文法は細かいルールをイチイチ暗記しなけらばならないものと考えている方は多いのではないでしょうか?
文法が英語学習の効率を上げてくれるということが、ちゃんと本の中で理由付けされています。

逆に、英語指導者なら、生徒の「なんで文法を勉強しないといけないのか」という生徒からの問いに、納得できるように答えてあげられるようになるはずです。

つまり、英語に携わる人が抱える疑問の答えはずっと前から出ている訳ですね。
その答えが、林氏の本を通して知ることができます。

英会話学校について

林氏は第1章で、英会話学校ついても言及されています。
林氏のお知り合いのネイティブの教師や、そのた著名な英語指導者の意見を通して英会話学校に依存する学習者の問題点を指摘しています。
私自身英会話学校で教師をしているので、「そう、その通り!」と思わずにはいられませんでした。

ここからは私の意見ですが、悲しいかな、英会話学校に行くだけでは英語力なんて全く付きません。
これは私が英会話学校で何百人という生徒を教えてきて経験している事実ですから間違いありません。
(もちろん、色々な理由でお通いになる生徒さんがいますから、英語力のことだけを捉えて英会話学校を批判するのはフェアではありませんし、英会話学校にももちろん通う利点はあります)

林氏は英会話学校に通われたことがないということですが、英会話学校の実情をよくご存知だと思いました。
これから英会話学校に通おうかお考えの方は、その前に一度この本を読んでから考えても遅くはありません!

私が考える、英会話学校の役割については、國弘正雄氏についてのブログを書いた時に言及していますのでそちらをご参考下さい。
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの

まとめ

ざっくりとした、感想で申し訳ないでが、一人でも多くの英語学習者が林氏のこの本を手に取り読んで欲しいと心から思います。
また、この本についての感想などは今後もまた書いていきたいと思います。

おまけ(多読・音読について)

私は英会話学校で会話を中心に生徒さんを指導していますが、なかなかみんなの英語力が伸びていかずモヤモヤした毎日を過ごしています。

そんな中多読について知ったのは、Amazon Primeで読んだ、繁村和義氏らによる『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』です。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!


(以下がそれの本について書いたブログ記事です)
『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』繁村 一義 (著), 酒井 邦秀 (監修), NPO多言語多読 (その他)でした。

それを読んでから、ずっと多読の魅力・重要性に取りつかれています。
また、最近は音読の重要性をひしひしと感じています(最近かい!)。

林氏は音読の重要性についても言及されていますから、その辺りのことについては今後書きたいと思います。

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