7月19日(日)は、林先生をお迎えし、第2回目の音読セミナーを開催致しました。13:00開始15:30終了予定でしたが、大変な盛り上がりのおかげで予定を30分オゥヴァー(over)し、16:00に終了しました。

参加者様・告知にご協力頂いた方・ご参加をご検討頂いた方、本当にありがとうございました。インターネットの接続不良など、細かな問題が生じましたが、結果的に無事終了することができ感謝しております。

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1.はじめに
元々は4月19日(日)に神戸でセミナー開催を検討していましたが、コロナ渦の影響で無期限延期となっていました。私もセミナーの開催をどうしたものかとグズグズ考えている中、改めて林先生から開催のお声掛けを頂きました。

林先生がZoomを大学の講義で使ってみえ、私も仕事でZoomを使っているので「これでやってみよう」ということで話がまとまりました。

Zoomを使うことに不安もありました。とても心配だったのが、Zoomを使う上での通信のことでした。上記した通り、私は仕事でZoomを使っています。しかし、結構頻繁にネットが繋がらなくなることがあります。また、音声が途切れ途切れ(bug out / break up / cut out って言うらしいですね(自動詞的に))になり、何を言っているのか分からなくなる時もあります。なぜだかZoomに参加できない方もいます。起こってはならないことの最たる事柄として、IDやパスワードの伝え間違いです。実際にこれらの経験があるだけに、セミナー前もセミナー中もその心配ばかりしていました。
これだけ言ってアレですが、Zoomさんにはもちろん感謝しています。

2.セミナー全体の様子について
さてさて、今回はセミナーとその後の英語のフリートーク、という2部構成でした。
今回も前回同様使用テキストは、英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】』(國弘正雄著(編集)・千田潤一)です。

このテキストのLesson2「 So Many Countries, So Many Maps」が今回の題材でした。
    

英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】―英語の上級回路を作る本



実際の音読に入る前に、林先生から音読のポイントの講義がありました。今回はかなり的を絞られ、内容語機能語について話をして頂きました。内容語は強く読まれ、機能語は弱く読まれる、という内容です。

林先生にはハンドアウトを数点作成して頂きましたが、この中で内容語と機能語の読み方の例外が示されていました。これら全てを意識し出すと訳が分からなくなってくるのですが、考えながら音読するのは楽しかったです。

また、Zoomの画面共有機能を使って林先生が強く読むポイントを示して下さいました。強弱のポイントが目に見えるので練習がしやすかったです(下テキストのアンダーラインが林先生がチェック頂いた箇所です)。

『ぜったい・音読』Lesson 2 part1

『ぜったい・音読』Lesson 2 part2
國弘正雄・千田潤一編著(2000)英会話・ぜったい 音読  挑戦編講談社インターナショナル.

参加者様は、先生の解説に大きくうなずかれたり、その場ですぐ音読実践されるなど大変積極的でした。セミナーの最初は全体的に緊張した雰囲気もありましたが、次第にそれもほぐれていき、最後は活気をに溢れた中で終了しました。

ちなみに私は自分のリズムで読んでみて、どこが先生の指摘と相違する部分なのか確認しながら音読していました。多くの部分が林先生の指摘と同じだったのですが、違う部分はなぜそうなるのか考えながら練習していました。

セミナーは瞬く間に過ぎていきました。私自身久しぶりに「あっという間」という感覚を経験しました。15:05にセミナーが終了し、質疑応答のセッションに入りました。

3.林先生からのアドバイス
林先生から音読や英語に関するアドバイスがあったので列挙します。

・大学で指導しているが音読ができない生徒がかなり多くいる。また、せっかくCDが付属していても全く聞いていない生徒が多い。CDを使ってぜひ練習すべき。

・意味の分かっていないものを音読してもダメで、意味を理解した上で音読をすべき。

・知識・語彙力は当然必要。例えば、イディオム「in mind」の inは聞こえないことがあるし、実際にinと言っていないことすらある。従っていくらinをキャッチしようとしてもできない。一方で、そのinと認識できるようになるために必要なものは語彙などの知識。

・読解に関して、文章の意味が完璧には分からなくても、8割くらい理解できればよいのではないか。それで次に進みながら、繰り返すうちに完璧にしていく心構えが肝要。完璧を目指して練習すると逆に続かない。

・國弘先生は名前を覚えるのが苦手だったそうで、手などに書いて身体で覚えていたとのこと。林先生もそうしている。

・英英辞典・英和(和英)辞典など辞典(辞書)の活用を!意味だけでなく語法が学べる。また、想像だにしなかったことを知ることができる。(セミナーの中では、shareとplaceを例に挙げて頂きました)電子辞書やネットでは音声も確認できる。これを使わない手はない。

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(温厚な林先生:そりゃファンも多い訳だ!)

4.ペアワーク
今回もペアワークをしました。時間の関係で1回だけでしたが、それでも参加者様はペアになった方同士で楽しんで頂いたようです。2~3人のグループをいくつか作ってそのグループ内で音読練習をしました。林先生には各グループを周って頂き、発音チェックなど個別にして頂きました。

ペアワークは私も楽しめました。私は、Mさんとペアになりました。とても上手に発音されていて素晴らしかったです。こちらから特に指摘する箇所もなく(指摘するだけのレベルではないですし・・・)、ペアワーク指定箇所を3周しました。

3周してまだ時間があったので、こちらの提案で高速音読をしました。私はこの練習が大好きなので、半ば強引にMさんを引きこんで練習をしました。これまたMさんは高速音読でもよどみなく読まれ、大変お上手でした。Mさんと一緒に練習をすることができとても楽しかったです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

5.質疑応答
参加者様からいくつか質問がありました。
(以下Qは参加者様からの質問・Aは林先生の回答です)

Q:英文を読む時に和訳作業は必要でしょうか?
A:必要です。ただ問題に思うのは、授業内で和訳作業だけで終わっている点です。訳をしたものは、英語の授業の最後にCDを聞いたりそれを音読して、ナチュラルな英語で授業を終えてあげることが大事だと思います。

Q:音読の回数はどう設定すればよいでしょうか?
A:つっかえずに言えるようになるのが目安になるのではないでしょうか?2~3回でできるようになるものもあれば、何回しても難しいものもあります。その場合は回数に関係になくスムーズに言えるようになるまで続ける必要があります。國弘正雄先生は中学高校の教科書を、1つのレッスンにつき最低でも500回は音読した、と述べておられます。それくらい音読すると、英文が体に染み込んでいく(内在化される)のです。覚えるのが苦手な人は、無理に覚えようと焦らなくても、頭に残るまで何度も音読するという姿勢で取り組むと、気楽に継続できるのではないでしょうか。

Q:シャドーイングについてどう思われますか?
A:通訳者の方がされているだけあり、素晴らしいトレーニング方法だと思います。なぜだか私は好きではなくそんなにしたことがないんです(笑)。ただ、英語初学者には難しい方法だと思っています。また、音読がうまくいかなければシャドーイングもうまくいかないでしょうから、しっかり音読することが大切だと思います。

Q:ディクテーションは有効な学習方法でしょうか?
A:有効だと思います。実際に私もしています。私としては、ディクテーションは書いているうちに覚える意識が大切だと思います。コロケーションなどセットで覚えて行きましょう。音読と組み合わせることで、取りこぼした箇所を確認することができます。その一方で、覚えたものをわざわざ書くのはあまりお勧めしません。ちなみに、青で書くのがいいというのをいうのをどこかで読み、私は青ペンで書いています。実際に手元に青ペンを何本も用意しています(笑)

※質問者様のお子様はテスト対策で音読を100回され、満点を取られたというエピソードを披露されました(音読最強!)。

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(温厚な林先生でも音読中には厳しい表情をされることも)

6.セミナー後のフリートーク
セミナー後にグループを二つに分け、英語でフリートークも楽しみました。ご希望者のみという形をとりましたが、多くの人にご参加頂けました。私はグループの進行役として、みなさんに質問をしてお答え頂きました。

もう一つのグループの進行役には、林先生と親交のある男性にお願いしました。急なお願いにも関わらず快く引き受けて下さり感謝しています。

私のグループでは、自己紹介・趣味・夏の予定(この質問は失敗でしたね、すみません。)・海外旅行の経験について話をしました。緊張されていた方もみえましたが、みなさん大変上手に英語を話されていました。オンライン英会話をされ(てい)る方が数名いらっしゃり、やっぱり時代はオンラインか、と実感しました。また、海外旅行経験の豊富な方なども数名いらっしゃり、個人的に羨ましかったです。グループの方から色々な話をお伺いすることができ、色々学びも多くとても楽しむことができました。

林先生には2つのグループを行き来して頂き、たまにコメントを頂きました。そりゃそうでしょうけど、林先生の英語は凄かった!

もう一方のグループでも大変会話が弾んだということを伺い、とても安心しました。

本来は15:00-15:30で行う予定でしたが、セミナーと同様に盛り上がり、16:00くらいまで続きました。この企画は、参加者様同士で交流して頂ける点・英語が好きな方が心を通わせられる点・英語を実際に使うことができる点で個人的にとてもよかったと思っています。楽しかったフリートークの終了に後ろ髪を引かれる思いでした。

7.アンケートについて
前回はアンケートを取らなかったので、今回から実施しました。セミナー内容・運営など数項目設けましたが、全体的にご好評頂きました。

セミナーの全体的な満足度は90%を超えました!

至らぬ点もあったかと思いますが、参加者様のお言葉に感謝の言葉しかありません。運営側の私としては、まだまだ準備不足など反省点も多くありましたので、次回に生かしていきたいと思っています。

参加者さまから頂いたコメントを一部ご紹介いたします(〇〇は私の名前です)。

・〇〇さんの具体的な音読効果もお聞きしたかったです。ブログにあるかな。ありがとうございました!(回答:ありがとうございます。せっかく私も音読を通して色々な効果・その結果を経験していますから近日中にその内容をまとめてアップしてたいと思います)

ありがとうございます。とても素晴らしいセミナーでした。また、よろしくお願いいたします。

セミナーもですが、皆さんとの英会話も楽しかったです。

音読の方法について詳しく教えていただけて良かったです。有意義な時間を過ごすことができました。音読を続けて英語をもっとレベルアップしたいと改めて思いました。

この度は大変お世話になり、ありがとうございました。とても楽しく、勉強になりました。初めての参加でしたが、林先生、〇〇先生はじめ、皆様優しい方ばかりでありがたかったです。音読は毎日の学習に取り入れてるのですが、適当に自己流でやっていたので、教えていただいた点を思い出しながら今後も勉強していきたいと思います。

今回参加させて頂きとても嬉しく思いました。中々一般人が大学の先生にそれも小人数でレッスンを受けるチャンスはありませんから、、、。皆んなしっかり勉強されている事が分かりモチベーションアップになりました。また次回も参加させて頂きたいと思います。ありがとうございました。

次回開催の際には別の教材(横山カズ、浦島久 等)も使って頂ければと思います。又、音読した文章の口頭要約練習もして頂ければ更に良いと思います。

など、一部だけの紹介になりますが、大変温かいコメントを頂いています。


8.セミナーの最後に
セミナーの最後に私から参加者様に挨拶をさせて頂きました。私はこんな話をしました。

「第1回のセミナーで林先生からご指導頂いた時、「あぁ、これ大学とか大学院で勉強したな」って思いながら受講してました。悪い言い方をすると、聞いたことがある内容やなって思ってました。しかし、私はそこで終わらず、林先生から学んだこと(復習したこと)を、自分がしている授業に取り入れていきました。

すると、2点の変化が生まれました。一つ目は、林先生の言っていたことの本当の意味が自分の中で正しく消化できるようになったこと。自分の英語指導者としての骨格が作られた感じです。

二つ目は、私の生徒さんの満足度が上がったこと。私が教えたことは(まぁ林先生からの受け売りですけど)誰からも聞いたことがなかったらしく、多くの生徒さんから驚きと感謝の声を頂いています。

私は第1回のセミナーを開催した後、こんな素晴らしい経験ができました。

参加者様にもぜひこのような経験をして欲しいと思っています。そのために、みなさんには時々このブログをご覧いただき、セミナーの内容を何度も振り返って頂きたいです。林先生から学んだことを反芻していくなかで、今日学んだ内容をみなさんの中に落とし込んでいって欲しいです。」

こんな話をしました。参加者様が素晴らしい方ばかりだということと、セミナーが終わってしまうという残念な気持ちが交錯し、感情に任せて話してしまい、理路整然としていなかったですけど(笑)

本当に大切なことって気付くのに時間がかかると思います。林先生のセミナーは素晴らしいです。でも、私を含め参加者様の中に本当に素晴らしいものとして残るのは、復習を数回繰り返したその先なのかな、と私は感じています。

以上が第2回音読セミナーの内容になります。ご精読頂きありがとうございます。
みなさん、音読しましょうね!

第1回のセミナー内容はこちらからどうぞ!
音読セミナー①:無事に終了できたことに感謝!
林先生との音読セミナー②:発音に徹底的にこだわった!