昨日アメリカ人の先生と音読の練習をしました。
今回はその内容です。

昨日ツイッターにも少し載せました。

◆プロファイル
この方は日本に来て1年弱ですが、日本語を自主的に少しずつ勉強しています。
ですから、ひらがな・カタカナは読めます。
日本語についてもたまに私に質問してきます。

下ネタなども聞いてきます(笑)
私はこの辺の回答が一番得意です。

我われは英会話学校で勤務していますから、音読が大切だということはいつも話しています。
そうはいいつつも、彼にはその重要性が本当に落ちて(理解できて)いないような感じでした。

彼の日本語の学習スタイルは日本人の仕方と似ています。
文法と単語の習得が中心のようです。
音読トレーニングみたいのはしたことがないと言っていました。
振りかえると文法に関する質問をよくされますね。

音読の大切があまり落ちていないのなら、一度日本語で音読トレーニングしてみようということになりました。

◆テキスト
用意したのは中学生1年の英語の教科書NEW CROWN(一つ前のバージョン)です。
國弘先生や林先生が中学教科書はすばらしいと、色々な書籍の中で書かれているので、使うならそれがいいと思いました。

NEW CROWN 1 [平成28年度採用]―ENGLISH SERIES New Edition

(この一つ前のバージョンを使っています)

それを私が2つ分日本語に訳しました。
日本語に直したら教科書使った意味ないんじゃない?って突っ込んではいけません。
題材としてよかったってことで(笑)

日本語の音声はなかったので、私が自分の声を録音しました。
これをオーバーラッピングやシャードーイングの際に使うのです。
これは恥ずかしさの極みであります。

◆実際の音読トレーニング
最初はくどいながらも、なぜ音読が必要なのかから改めて話しました。
これがないとただ音読させられて終わってしまいますからね。
とても大事なパートです。

その後、およそ40分音読してもらいました。
まずはタイムトライアル。

1分21秒で読めました。
読み間違え、言い淀みがけっこうありました。
ゆっくりではあっても、頑張って読み通していました。
日本語の勉強をしているのがよく分かりました。

その後は、意味・読み方の確認。
自分で勉強しているだけあって、この辺りはほとんど問題なし。
続いてオーバーラッピング・シャドーイング・速読など、トレーニング方法を変えていきました。
最後の仕上げとして改めてタイムトライアル。

34秒で読むことができました!
およそ2/5にタイムが縮まりました。
これには本人も大喜び!
読み間違えも全くなし。

◆してもらったフィードバック
まず、全体的に楽しかった。
凄くやりがいがあった。
音読は普段したことがなかったので、いかに音読が大切か分かった。
生徒さんにも音読を自信を持って進められそう。
マイナスな点はないが、あるとすれば、言いにくいところを集中的に繰り返せるとよかった。
などです(これは音読に罪はありません。私が未熟だったのです)。

◆私の感想
一つのものを徹底的に音読することの大切さは先述した、國弘先生や林先生が仰っています。
アメリカ人のその先生は、一つのものをやり続けるのは単調過ぎて、生徒さんが退屈してしまうのではないかと心配していたようです。

それはむしろ逆で、複数のものに手を付けて中途半端にやった感を感じるより、一つのことを徹底的にやる方が内容が身に付きますし、取り組む充実感を得られます。
それに伴ってモチベーションも上がります。

話しは逸れますが、一緒に音読トレーニングをした他の生徒さんもそうです。
みなさんトレーニングの後は充実感を得ています。
誰ひとりとして、苦しかったとは言わず、楽しかったと言ってくれます。
タイムも縮んで喜んでくれています。

それを今回その同僚に理解してもらえたのはよかったです。

最後に
彼に日本語の音読をしてもらいながら考えていました。
「これを文法を考えて話してたらメチャクチャ大変やな」って思いました。
もちろんルールを覚えれば、応用が効いて言えることは広がることが増えるかもしれません。

しかし、必要なのはやっぱり多くの表現を正しく大量にインプットすることだと思いました。
それがある程度できたあと、文法を確認(学ぶ)するのがいいのだと思います。
(他のところでもこの件については触れています)

そして、正しく大量にインプットするにはどうしたらいいのかと聞かれたら、

音読・多読

という結論にたどりつきます。