GriっとEnglish

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It is better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied;
better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied.
-John Stuart Mill (1806-1873) -

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2019年08月

先週林剛司氏による『英語は「多読」中心でうまくいく!』を図書館で借りてきて今週読みました。
まだ読み終わっていないのですが、すごくいい本だと思うので、このブログで紹介したいと思います。

英語は「多読」中心でうまくいく!



林剛司氏について

1973年、石川県生まれ。早稲田大学卒業。埼玉大学大学院修士課程修了。学習院大学大学院博士課程 単位取得退学。現在は神戸市内の大学で講師をされています。Asahi Weeklyに「放課後ブッククラブ」という連載を書かれています。訳詞家。翻訳家。教育家。通訳の神様國弘正雄氏とも國弘氏が生前交流をお持ちだったそうです。

詳しくは林氏のブログをご覧ください。
林 剛司のBlog

林氏はTwitterもされています。

全体的な感想(主に文法にいついて)

この本についての率直な感想ですが、英語学習者なら絶対読むべき本です!
学習者だけではなく、英語指導者も読むべき本だと断言します!

多読についての本ですが、英語学習についても様々なことが述べられているので勉強になります。

特に私がいいと感じたのは、著名な英語教育者による、日本の英語教育についてのコメントがたくさん紹介されているところです。
それらは生きる我われにとっても十分納得させられたり、考えさせられたりする主張ばかりです。

例えば、文法が嫌いな学習者なら文法の必要性がよく理解できるので、文法に対する考えが変わるかも知れません。
学生時代の学習経験から、文法は細かいルールをイチイチ暗記しなけらばならないものと考えている方は多いのではないでしょうか?
文法が英語学習の効率を上げてくれるということが、ちゃんと本の中で理由付けされています。

逆に、英語指導者なら、生徒の「なんで文法を勉強しないといけないのか」という生徒からの問いに、納得できるように答えてあげられるようになるはずです。

つまり、英語に携わる人が抱える疑問の答えはずっと前から出ている訳ですね。
その答えが、林氏の本を通して知ることができます。

英会話学校について

林氏は第1章で、英会話学校ついても言及されています。
林氏のお知り合いのネイティブの教師や、そのた著名な英語指導者の意見を通して英会話学校に依存する学習者の問題点を指摘しています。
私自身英会話学校で教師をしているので、「そう、その通り!」と思わずにはいられませんでした。

ここからは私の意見ですが、悲しいかな、英会話学校に行くだけでは英語力なんて全く付きません。
これは私が英会話学校で何百人という生徒を教えてきて経験している事実ですから間違いありません。
(もちろん、色々な理由でお通いになる生徒さんがいますから、英語力のことだけを捉えて英会話学校を批判するのはフェアではありませんし、英会話学校にももちろん通う利点はあります)

林氏は英会話学校に通われたことがないということですが、英会話学校の実情をよくご存知だと思いました。
これから英会話学校に通おうかお考えの方は、その前に一度この本を読んでから考えても遅くはありません!

私が考える、英会話学校の役割については、國弘正雄氏についてのブログを書いた時に言及していますのでそちらをご参考下さい。
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの

まとめ

ざっくりとした、感想で申し訳ないでが、一人でも多くの英語学習者が林氏のこの本を手に取り読んで欲しいと心から思います。
また、この本についての感想などは今後もまた書いていきたいと思います。

おまけ(多読・音読について)

私は英会話学校で会話を中心に生徒さんを指導していますが、なかなかみんなの英語力が伸びていかずモヤモヤした毎日を過ごしています。

そんな中多読について知ったのは、Amazon Primeで読んだ、繁村和義氏らによる『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』です。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!


(以下がそれの本について書いたブログ記事です)
『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』繁村 一義 (著), 酒井 邦秀 (監修), NPO多言語多読 (その他)でした。

それを読んでから、ずっと多読の魅力・重要性に取りつかれています。
また、最近は音読の重要性をひしひしと感じています(最近かい!)。

林氏は音読の重要性についても言及されていますから、その辺りのことについては今後書きたいと思います。

前回に引き続き、通訳者の國弘正雄氏著書『國弘正雄の英語の学びかた』の感想を書いていきたいと思います。

前回書き忘れましたが、國弘氏は「英語を「只管朗読」することこそが、英語を習得する唯一の道である!」と断言しています。
これだけ通訳の第一線で活躍された方が言われるのですから音読の効果は疑いもなく、多くの英語学習者が國弘式勉強法に魅了されるのだと思います。
実際私もその一人ですしね。

さて、今回は國弘氏が、英語学習をスポーツや楽器と同じだと言っていることについてです。
この点について、私も同意しています。
というか、英語教育に携わる人なら反対する人はいないでしょう。


英語学習とスポーツの関係性

國弘氏は、
「理屈」や「ルール」というものは、身体機能として体に覚えさせてこそはじめて役に立つのであり、机の上で学んだ知識だけでは、知っているだけで使えないただのうんちくになってしまうのです。
 そこで、「英語をひたすら音読することによって、理屈を体に内在化させる」ことのできる「只管朗読」を私は提唱するのです。

と著書の中で述べています。
繰り返しになりますが、まさにその通りだと思っています。

私の体験談

先日ピアノを5~6年習っているという小学生の子に、ピアノを弾く時は次にどの鍵盤をたたくのか考えているのかたずねてみました。
彼女によると、もはやそれは体が覚えているので、考えることはないと言っていました。

今はもうプレーしていませんが、私もサッカーを数十年してきました。
ボールを蹴った際の回転のさせ方や止め方は今でも体が覚えています。
本当にたまにしか最近はボールを蹴りませんが、まずまず自分の思ったようにボールを扱えます。
体力や筋力は落ちてしまいましたが、意外に技術は昔のまま残っているものです。

このような例からも、國弘氏が言うように英語もスポーツや楽器と同じだと言えると思います。

英語学習における練習と試合の場

ここからは、完全な個人的意見ですが、英語学習もスポーツにおける試合と練習のような側面があると考えています。
スポーツの練習が体力や技術力の向上を目的としているのならば、英語学習は音読・語彙力強化・文法学習などが英語学習における練習に当たります。

スポーツの試合や大会が練習で取り組んできたものの発表の場であるならば、英語学習は職場でのやり取りや英会話学校での授業などがそれだと思います。
(英会話学校での授業も練習の一部と言われればそうなのですが、私の知る限りほとんどの人は授業外では実践的に英語を使うことはありません。従って、英会話学校が練習というよりむしろ試合や大会と位置付けた方が多くの人には当てはまると考えています。)

それが、英会話スクールでは、普段の予習や理解がおろそかな状態で授業に来る人が多いのが事実です。
スポーツでいうなら、練習も満足にせず試合だけをするみたいなものです。
試合(授業)だけに参加して、技術(英語力)が向上するはずもありません。

もちろん、娯楽として英会話を楽しむならそれでもいいかも知れません。
しかし、スクールに来るほぼ全員が当然英語力アップを目指されています。
そうである以上、英語学習者は練習の場と本番の場とを分けた取り組みが必要になってきます。

英会話学校に通ってはいるものの結局は英語が身に付かないという場合、このようなことが往々にして起こっているのだと思います。

スクール側はそういうことをしっかり生徒に理解させることが必要ですし、生徒はそういうことを理解した上で自学をしっかり行わないと、お互いに取って臨むような結果は得られないでしょう。

まとめ

國弘氏の英語とスポーツ・楽器演奏の例えは本当に納得です。
それに伴い私個人の意見、英語における練習の場・本番についてもコメントさせて頂きました。

次回は音読と文法の関係について書きたいと思います。

このひと月くらい、故國弘正雄氏と交流のある方とお話をお伺いしたり、その方が書かれた記事などを読む機会が増えました。

このブログで英検1級の合格体験記を書かせて頂いたNさんと、神戸市内の大学で講師をされている林剛司さんです。

國弘氏の名前は聞いたことがありましたが、どんな人物かや著書など読んだことがなかったので、今回読んでみることにしました。

ところで、なんと昨日(8/18)は國弘氏の誕生日だったそうです。
このタイミングでふと國弘氏に関するブログを書こうと思ったのも不思議なことです。

國弘正雄氏について

國弘氏は1930年東京生まれ。2014年にお亡くなりになっています(享年84歳)。
同時通訳の神様としてしられています。
大学での講師経験もおありで、テレビの解説委員やニュースキャスターとしても活躍されました。
三木内閣時、外務省参与として外交でもご活躍されました。
1989年から1995年まで参議院議員をされていました。
現在様々な分野で活躍されている、安河内哲也氏・鳥飼久美子氏・筑紫哲也氏なども國弘先生に師事されていたそうです。
音読に関する教材も人気があり、Amazonでも多くの方から高い評価を得ています。

國弘氏による『英会話・ぜったい音読』シリーズ

英会話・ぜったい・音読 【入門編】―英語の基礎回路を作る本


英会話・ぜったい・音読 【続・入門編】 (CDブック)


英会話・ぜったい・音読 【標準編】―頭の中に英語回路を作る本


英会話・ぜったい・音読 【挑戦編】―英語の上級回路を作る本


英会話・ぜったい・音読 【続・挑戦編】 (CDブック)



『國弘正雄の英語の学びかた』を読んだ感想

國弘氏は「只管朗読」というものを提唱されています。
只管朗読とは曹洞宗の「只管打座(しかんたざ)」(とにかく黙って座る)という言葉に由来しています。
つまり只管朗読とは、意味が分かったものをひたすら音読するという意味なんですね。
國弘氏は著書の中で、教科書をひとレッスン二百回~三百回!!読まれたそうです。

その結果、中学生ながら、当時進駐してきたアメリカ兵に英語を使ってみたらなんと通じたそうです。 また、話した英語が通じただけでなく、相手が話している英語も理解できたそうです。
このエピソードだけでも、徹底的な音読の効果が理解できます。

そのようなご経験もあり、國弘氏は学校教科書の音読を勧められています。
中学高校のテキストは音読にとって最高の教材と仰っています。
ただ、それらを音読すればいいとは主張しておらず、「高度な技術を展開するために必須」だとも指摘されています。

個人的にも全く賛成意見で、例えばライティングにはライティングの、スピーチにはスピーチなど各分野に特化した対策・練習も必要だと私も思います。

私の経験

これは、私も指導を通して似たような経験があります。
当時中一だった男の子の話です。 彼は文法的な知識はありましたが、とにかく教科書の理解がボロボロ。
そこでまず、教科書の内容を暗記させようと思い音読させました。 また、國弘氏のように何百回とはいきませんが、何十回かはさせました。
その後暗唱までさせ、最後は英文和訳、和文英訳というところまでさせたらテストの結果が劇的に改善しました。

彼は中ニになりましたが、音読の効果を実感し、その習慣身を着に付けてくれました。 現在はクラス内で英語は彼が一番できます。

まとめ

現在、音読は10年とは比べ物にならないほど、魅力的な勉強法として脚光を浴びています。 國弘氏はそれを半世紀以上も前から実施されていた訳ですから、本当に尊敬に値します。
私も機会があれば國弘氏の講義を受けてみたかったという思いにかられています。

この著書に関するブログは今後数回シリーズとして書いていきたいと思います。

②につづく


今日地元の図書館でたまたま和田秀樹氏著『英会話は時間のムダ!』(ゴマブックス株式会社)という本を見つけました。
それについてちょっと書きたいと思います。

英会話は時間のムダ! 大人の英語は「読み書き勉強法」でうまくいく

著書の内容については、個人的に同意できる部分がいくつかあり(否定的な部分も多々ありましたが・・・)、今回はその内容について私の考えを述べていきたいと思います。


和田氏について

筆者の和田氏について、以下に簡単に紹介します。
和田氏は東大医学部出身の精神科医です。
精神科医であるにも関わらず、大学受験に関する多くの本を書かれています。
私も以前高校生の受験指導をする際に和田氏の本の内容を参考にしたことがあります。
私の知る限り、大学受験についはかなり著名な方です。

英会話は時間のムダということについて

和田氏は、「「英語を学ぶなら、まず英会話」は大間違い!」といきなり言っています。
「まず英会話は大間違い」これは私も賛成です。

私が勤務する英会話学校には初心者の方も多くいらっしゃいます。
みなさん英語を話せるようになりたいという前向きな気持ちを持って通ってらっしゃいます。

しかしそういう方は、お持ちの語彙数が少な過ぎたり、中一初級レベル(例えば、be動詞と一般動詞の使い分け・代名詞の使い分けなど)の文法も知らない状態です。
先日は want to(~したい)も忘れていらっしゃる方と授業をしました。

文科省は現在900~1000語を指導語彙と定め、必修語を100語としています。
(こんなに少ないんや!)
文部科学省ホームペー『中学校学習指導要領における語彙数の変遷

この方たちの知識不足をを責めるつもりは全くありません。
私は中国語を大学時代に習いましたが、今ではすっかり忘れてしまいました。
言語は使わなければ忘れるのは当然で、私も中国語だけではく英語についても忘れる経験をしています。
ですから、言語学習において「知らない・忘れた」というのは全く問題ないです。
それをどう補っていくのかが問題な訳で。

しかしこのように、語彙力・文法力が全く不足しているのに、いきなり英会話をスタートしようというのは賛成できません。
日本人の幼児が日本語の語彙力が全くない状態で会話を成立させることはできなのと同じです。

このような状況下で、思考力は大人レベルで語彙力は幼児以下の場合何が起こるか。
授業中に話せなさ過ぎてモヤモヤしますし、結局伝えたいことは英語では諦めて日本語で伝えてしまいます。

これでは、コスパが悪過ぎです。
このような方がコースを終了されても、その時残るものは不完全燃焼感や自分には英語の才能がないという自虐的意識ばかりです。

余談ですが、この件について英会話学校に罪はないとないと思っています。
英会話学校では、どのレベルの方にでも英会話を楽しんでもらおう、英語力を付けてもらおうと、生徒の立場に立ち、一生懸命取り組んでいます。
英会話学校のテキストや授業は、(スクールの質にもよりますが)様々な観点から学習者を観察し、生徒のためになる内容を提供しています。
これは少なくとも英会話学校に勤務する私としては正直な意見です。

今回の私の主張

上記を鑑み、今回の私の主張は以下の通りです。

英語学習をスタート・再開するなら、少なくとも基本語彙1200語~1300語は覚えましょう。
英語学習をスタート・再開するなら、少なくとも中学で習う文法は8割覚えましょう。

全ての英語学習はここから始まると思っています。逆に、それくらい基礎を作っておかないと、英会話やTOEIC・TOEFLは伸びていきません。

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