先週林剛司氏による『英語は「多読」中心でうまくいく!』を図書館で借りてきて今週読みました。
まだ読み終わっていないのですが、すごくいい本だと思うので、このブログで紹介したいと思います。

英語は「多読」中心でうまくいく!



林剛司氏について

1973年、石川県生まれ。早稲田大学卒業。埼玉大学大学院修士課程修了。学習院大学大学院博士課程 単位取得退学。現在は神戸市内の大学で講師をされています。Asahi Weeklyに「放課後ブッククラブ」という連載を書かれています。訳詞家。翻訳家。教育家。通訳の神様國弘正雄氏とも國弘氏が生前交流をお持ちだったそうです。

詳しくは林氏のブログをご覧ください。
林 剛司のBlog

林氏はTwitterもされています。

全体的な感想(主に文法にいついて)

この本についての率直な感想ですが、英語学習者なら絶対読むべき本です!
学習者だけではなく、英語指導者も読むべき本だと断言します!

多読についての本ですが、英語学習についても様々なことが述べられているので勉強になります。

特に私がいいと感じたのは、著名な英語教育者による、日本の英語教育についてのコメントがたくさん紹介されているところです。
それらは生きる我われにとっても十分納得させられたり、考えさせられたりする主張ばかりです。

例えば、文法が嫌いな学習者なら文法の必要性がよく理解できるので、文法に対する考えが変わるかも知れません。
学生時代の学習経験から、文法は細かいルールをイチイチ暗記しなけらばならないものと考えている方は多いのではないでしょうか?
文法が英語学習の効率を上げてくれるということが、ちゃんと本の中で理由付けされています。

逆に、英語指導者なら、生徒の「なんで文法を勉強しないといけないのか」という生徒からの問いに、納得できるように答えてあげられるようになるはずです。

つまり、英語に携わる人が抱える疑問の答えはずっと前から出ている訳ですね。
その答えが、林氏の本を通して知ることができます。

英会話学校について

林氏は第1章で、英会話学校ついても言及されています。
林氏のお知り合いのネイティブの教師や、そのた著名な英語指導者の意見を通して英会話学校に依存する学習者の問題点を指摘しています。
私自身英会話学校で教師をしているので、「そう、その通り!」と思わずにはいられませんでした。

ここからは私の意見ですが、悲しいかな、英会話学校に行くだけでは英語力なんて全く付きません。
これは私が英会話学校で何百人という生徒を教えてきて経験している事実ですから間違いありません。
(もちろん、色々な理由でお通いになる生徒さんがいますから、英語力のことだけを捉えて英会話学校を批判するのはフェアではありませんし、英会話学校にももちろん通う利点はあります)

林氏は英会話学校に通われたことがないということですが、英会話学校の実情をよくご存知だと思いました。
これから英会話学校に通おうかお考えの方は、その前に一度この本を読んでから考えても遅くはありません!

私が考える、英会話学校の役割については、國弘正雄氏についてのブログを書いた時に言及していますのでそちらをご参考下さい。
『國弘正雄の英語の学びかた』を読んで②:英語はスポーツと同じ 体で覚えるもの

まとめ

ざっくりとした、感想で申し訳ないでが、一人でも多くの英語学習者が林氏のこの本を手に取り読んで欲しいと心から思います。
また、この本についての感想などは今後もまた書いていきたいと思います。

おまけ(多読・音読について)

私は英会話学校で会話を中心に生徒さんを指導していますが、なかなかみんなの英語力が伸びていかずモヤモヤした毎日を過ごしています。

そんな中多読について知ったのは、Amazon Primeで読んだ、繁村和義氏らによる『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』です。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!


(以下がそれの本について書いたブログ記事です)
『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』繁村 一義 (著), 酒井 邦秀 (監修), NPO多言語多読 (その他)でした。

それを読んでから、ずっと多読の魅力・重要性に取りつかれています。
また、最近は音読の重要性をひしひしと感じています(最近かい!)。

林氏は音読の重要性についても言及されていますから、その辺りのことについては今後書きたいと思います。