No sooner ~ than (~するや否や...した)構文は高校で英語を勉強したことがある人なら一度は目にしたことがあるでしょう。

No sooner had I got home than my mother talked to me.
(帰宅するや否や母が話しかけてきた)

この構文の特徴は、no soonerの後が過去完了で倒置形になっておりthanの後が過去形で表されます(その他のパターンは見たことがないのですが...)。 

20年前に買った英語の本にこんな記載がありました。

「No sooner had I arrived at the station than the train left.
 (駅に着くとすぐに電車が出た)

(中略)明治時代の英語ならともかく、そのような英語をアメリカ人が使うことはおろか、見ることも一生のうち一度あるかないかである事実をご存知でしょうか。」
(筆者については伏せさせてもらいます)

と書かれています。しかし、なんと!あの有名な『ハリーポッターと賢者の石』でこの構文が2箇所も使われているのです!一生に一度できるかどうかの体験が1冊の本を読むだけで2度もできてしまうんですよ!現在Kindle Unlimitedであればダウンロードして読めますので、ぜひ一度ごらん頂きたいです。

この筆者の本を読み返して学ぶことは改めて多いです。
ただし、いくらネイティブに確認したからと言って大げさに書き過ぎるのはよくないと言うことを学びました。
この筆者の書いた他のことは私もすっかり忘れていましたが、なぜだかこの構文のことは本当によく覚えています。結構上から目線な言い方が多分鼻についていたのかも知れません。

20年くらい前に読んだ本のことをこのようにブログに書くのも何だか不思議な体験です。